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- 橋本 静流さん
実戦に近い授業や仲間との時間で得た「受け手に伝わるデザイン」の感覚が、私のイラスト・デザインの原点です。
グラフィックデザイン科卒業
国際アート&デザイン大学校高等課程出身
高校からグループ校のA&Dに進学。 連続した濃い5年間でイラストとデザインの力が養えました。
赤ちゃんの時からクレヨンで絵を描くのが大好きだったようで、夢はイラストレーターやマンガ家になることでした。イラストと共にデザインを学べる高校に進学したいと考え出したのは、自分の書いた小説の表紙を、自分で製作したいという思いがきっかけでした。それまではイラストの完成度だけを求めていました。その中で、イラストをどのように配置すれば受け手に効果的に伝わるかというデザインの意識が、全然頭になかったことを知ったのです。
そんな時にイラストとデザイン両方を学べるFSG高等部が設立されることを知り、これは絶好のチャンスと思いました。心配することもありましたが、親に「自分がしたいことを一番に」と背中を押してもらい、頑張る決心がつきました。今もやりたいことを応援してくれる親には、本当に感謝しています。
FSG高等部からグループ校のA&Dに進学することは、高校3年間で学んだイラストやデザインの知識や技術が、もっと深く学べることが魅力でした。学校間で先生方の交流もあり、5年間で気軽に相談できる先生との関係を築けたのも大きかったです。またFSG高等部時代に取得した検定を引き継いで、A&Dでさらに難度の高い検定に挑戦でき、連続した積み重ねができたことは嬉しかったです。
企業の依頼で商品デザインを実際に行う「産学連携」の授業も、実際の商品として厳しく判断してもらう、なかなかできない貴重な体験でした。何回か優秀賞をいただくことで、デザインの力もついてきたなと自信に繋がりましたし、「デザインの仕事をしたんだ」という実感がありました。
学んできた「伝えるデザイン」を忘れずに 見た人の心を動かす物を作っていきたい。
イラストやデザインの勉強は、個人で作業に没頭するイメージが強いかもしれませんが、一方で「人の作品を見る」ことも大切です。授業でも一旦描く作業を止めて、同級生の作品を見る時間をとったりします。そこで自分の知らない技法や作風などを吸収して、後で調べて試したりします。私より上手な同級生がたくさんいましたが、みんな追い越したいライバルでした。そんな作品を鑑賞し合う場がたくさんあったことが、殻に閉じこもりがちな自分にとって、大きな成長の糧になったんだと思っています。
充実した学校生活でしたが、就職活動では大苦戦…卒業する春まで就職先が決まらない状況でした。先生に相談しないで自分の力で乗り切ろうとしている私を、先生は私の意思を尊重して見守り続けてくれて、心配する周囲を説得していたという話を、後で聞ききました。限界を感じて相談すると「もっと頼っていいんだよ」という言葉と共に、求人を紹介いただいき、今の職場が決まりました。
就職活動もそうでしたが、自分の力を過信する悪い癖がありました。デザインでも「結構いい線いってる」と思っていましたが、今の職場で打ち砕かれました(笑) 現在はプロバスケットチーム「福島ファイヤーボンズ」の運営会社で、グッズ制作などを行うデザイン部に所属しています。選手達の躍動感が伝わるような、本物のデザインが早くできるように頑張っています。
実はFSG高等部時代からお世話になっていた先生は、「福島ファイヤーボンズ」のポスターを制作したデザイナーさんで、今の私の上司なんです。当時私は学校の廊下でポスターを見て、かっこいいなと思っていました。いつか私の制作物も、私が感じたように誰かが「かっこいいな」と思ってもらえれば、学んだことの恩返しができて嬉しいですね。